【トレード手法】バンドウォークで儲けよう!
先日、フリーのMT4インジケーターとして5バンド、 7バンドボリンジャーバンドを公開したところですが、今回は、それらの活用法について紹介します。
ボリンジャーバンドの見方
ボリンジャーバンドは、相場の振れ幅(ボラティリティ)から、次のレートの変動範囲を予測するテクニカル指標です。
一定期間のデータの標準偏差(シグマ=σ)を算出し、移動平均線(ミッドバンド)に対してシグマの1~3倍を加算したものを+1σ~+3σ、減算したものを-1σ~-3σと表示します。なお、ミッドバンドの移動平均線には、一般に20~25SMA(単純移動平均線)が使われます。
為替レートが、移動平均線から-1σ~+1σの範囲に収まる確率は 68.3%、-2σ~+2σの範囲に収まる確率は95.5%、-3σ~+3σの範囲に収まる確率は97.7%です。バンド幅は値動きが激しくなると拡大、値動きが小さくなると縮小します。
一連の形状の変化から、特徴的な形状について、以下のように呼ばれています。
<スクイーズ> バンド幅が収束した状態を示します。一定のトレンドはなく、もみ合い相場で、ボラティリティが低い状態です。
<エクスパンション> スクイーズの状態からバンド幅が拡大しはじめた状態です。ボラティリティが高まり、トレンドが発生する時に見られます。
<バンドウォーク> エクスパンションからトレンドが継続しているときに現れる形状です。上昇トレンドが継続しているときはローソク足が+2σに沿って、下降トレンドが継続しているときは-2σに沿って推移する傾向があります。
<ボージ> バンド幅が一番拡大したところを指します。トレンドの終了、その後、トレンドが反転する可能性があります。
ボリンジャーバンドを使った売買手法
ボリンジャーバンドを使った売買手法には、大きく分けてスクイーズ中の逆張り法とバンドウォークを狙った順張り法があります。
逆張り手法
レートはバンドの範囲内で上下に動きやすいという特徴があるので、スクイーズしている時に、-2σ付近まで価格が下がったら買い、+2σ付近まで上昇したら売るという方法です。
順張り手法
スクイーズの状態からボリンジャーバンドの+2σを上抜けすると、急上昇する場合があります。
この急上昇の初期状態(エクスパンション)を買いのタイミングとします。(一方、-2σを下抜けした場合は、売りのタイミングとなります。)
エクスパンションの状態に続くバンドウォークですが、強いトレンドは比較的長時間続くことから、うまくエントリーできればかなり利益を伸ばすことができます。
利益確定のタイミングは終値が+1σを超えた時点です。(図のように値が飛んだ時には、始値。)
ボリンジャーバンドを使う際の注意点
実際のトレードでは、例示したような判りやすいチャートになることは少なく、上昇(下降)すると見せかけて逆方向に動く「ヘッドフェイク」を呼ばれる現象があったり、トレンドの途中で一時的に失速したり、単純ではありません。
そういった「だまし」を回避するために、他のシグナルも併用して、慎重に見極めることが重要です。ボリンジャバンドと相性の良いインジケータとしてMACDがよく使われます。
なお、「ヘッドフェイク」のような想定と違った動きになった場合は、早めに損切りすることをお勧めします。ストップロスの目安はミッドライン(SMA20)です。
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